Tsuikahô 386: Regarding those who chant the nembutsu

Translated by Sachiko Kawai

Item: Regarding those who chant the Nembutsu

Those of firm Buddhist faith and strict practice 1 do not fall within the scope of the prohibition. However, everyone has heard about {nembutsu practitioners} who solicit women, act disorderly, eat fish and fowl, and frequently indulge in lavish banquets. Order the precinct magistrates to destroy any houses where this is taking place, and to expel those within them from Kamakura.

Original Text 原文

一 念仏者事

 於道心堅固之輩者、非禁制之限、而或招寄女人、常致濫行、或食魚鳥類、好酒宴、如此之類、遍有其聞、於件家者、仰保之奉行人等、可令破却之、至其身者、可被追放鎌倉中也、

Kundoku 訓読

一 念仏者の事

 道心堅固どうしんけんごの輩においては、禁制の限に非ず。しかるに、或いは女人を招き寄せて常に濫行らんぎょうを致し、或いは魚鳥の類を食して酒宴を好む。此の如きの類、あまねくその聞え有り。件の家においては、保の奉行人等に仰せて、之を破却せしむべし。その身に至りては、鎌倉中を追放せらるべきなり。

Modern 現代語訳

一つ、 念仏を唱える人について 

 仏道への信仰が強い人については、禁制に含まれていない{禁止すべきカテゴリーに入らない}。しかし、一方では女を招き寄せ、いつも乱れた{風紀を乱す}行いをし、また一方では魚鳥等を食べ、好んで酒宴をよくやっている者達について、広く聞こえている{いたる所で耳にする}。そのような者の家においては、保の奉行人に命じて破壊され、その者達自身については、鎌倉中から追放なさるように。

  1. 道心堅固: Firm Buddhist faith and strict practice.